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エントツアチャコ ~ 或いはハンドメイド燻製器


Facebookの個人ページにはちょこちょこと載せてるんですが、

先日、思い立って手作りのスモーカーを作成。

思い立ったと言ってもこのスモーカーの構想は3年くらい。

木材やステンレス板など材料を買ったまま、手をつけないままずっと頭の中に放置していて、、、

それを先日、一念発起でやっとこ完成させたという次第。

このスモーカーを制作するまでは、簡易ダンボールスモーカーを必要な時に作成して燻製作りをしていたものの、、

たまに引火するし(全焼事件の経験アリ、、σ(^_^;)

温度の管理も難しいしで、

結局安定して(キングサーモンなど比較的大きな)燻製を作り続けるには燻製器が欲しいとは思うものの、今までの手作り燻製器の流れから、市販の燻製機を買う気にはなれず、

これまでのダンボール燻製器たちの経験から、温燻から冷燻まで燻せる燻製器の構想はイメージできてきたものの、なかなか重い腰が上がらず、、、

ある時、するすると妄想的設定と名前やらがオリてきて、それからの作成はするすると。

そういったキッカケってありますよね。。。σ(^_^;)

さて、手作り燻製器の初号機、『煙突アチャコ』。

最下部の動力部と上部煙突 Aパーツ、Bパーツを合体させることによりより強力な燻煙部として機能する。

動力は、6年ほど前にカナディアンタイヤ(ホームセンター)で特価$12ドルほどで購入した電熱器。

(Bioliteやキャンプ用のガスストーブなど、いろいろと試してみたものの、安定した煙を長時間発生させ続けるには電熱器が一番との結論に至る。)

コレに、好みのウッドチップを1ドルショップのアルミ皿をのせて、燻すだけ。

むかしむかし、かなりの昔。戦後の大衆演芸から『しゃベくり漫才』のスタイルを確立した故エンタツ・アチャコ師匠が、名前の由来という謎の設定。

しゃべくり漫才を極めた両師匠が上下、AパーツBパーツとして合体すると、上方落語の大師匠、煙突亭アチャコへ大変身して、高座へあがるといった妄想。(なんのこっちゃ、、、

凛とした風格は、さすが大師匠っ!!

右手には電子温度計を持ち、内部の温度からタイマーまで管理。

見ての通り、座高めっちゃ高い。

内部、網等を固定する串や網、フタなどはすべて1ドルショップで購入。

ステンレス板の固定や木部の裏にはアルミテープを貼り、引火の防止。

材料の中でも一番高かったステンレス板を入れても、総材料費30ドルほどかな。。。

さてさて、まずは初動実験として、

ソミュール液に漬けた豚のスペアリブと今年の春に釣ったスティールヘッド(鉄頭 / 虹鱒)を用意。

スモークウッドは、カナダならではのメープルを選択。

11月12日、ヒトナナサンマル - 燻煙作戦開始。

途中、一度スモークウッドを追加して、

フタマルサンマル - 作戦終了。

外気温6度、強風。内部最高温度73度。

燻煙時間、じっくりと3時間ほど。。。

3時間後、、、

おそるおそるフタを開けて覗き込むと、、、

なんとも香ばしく燻煙のいいニオイ。

日が暮れて、燻された色が分かりにくいので

とりあえずエントツ・アチャコの内臓を全部取り出して

家に運び入れ、テーブルの上に陳列。

燻煙された大量の魚と豚の肉塊。

ニクニクしいというより、量が多いと化石を発掘してきたような面持ち。。。

あたりにはなんともいえない、香ばしい薫りが立ちこめている。

燻煙の加減、味の方はいかに…??

エントツ・アチャコ、彼らのモクモクとした珍道中(旅)は始まったばかり、、、

つづきは次回の講釈で。

(Photo Gallery: Click image to enlarge ↓)

◆ 関 連 記 事 ◆

スティールヘッドが遡る川、カナダの春。 https://ooablog.wordpress.com/2015/06/13/spring2015/

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Tomoki OPPO Onishi

尾西 知樹

 

則巻千兵衛氏を心の師と仰ぐ、マルチメディア・クリエーター。

カナダはオンタリオ州、トロント在住。
ときおりオンタリオの大自然、森と湖の大地で、カヌーガイドやネイチャーガイドを行う、釣り人。

兵庫県明石出身の関西人。

無い物は作るがモットーの手作りスト、カヌーイスト、サウニスト。

リアルメディアとローカル性を大切にした天然素材制作ユニット、OPPO organico co. ふんわりと主催。

​連絡先は、コチラ

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